SUMI ORTHODONTIC CLINIC
スミ矯正歯科クリニック
-
-
大人の治療について
大人の治療とは13歳以降、永久歯が生えそろい成長がおおかた終了してから行う治療です。マルチブラケット装置を始めとする矯正装置を用いて一本ずつ歯を動かし全体的に歯並びを整えます。
矯正治療は子どもが受けるものというイメージがあるかたもいらっしゃると思います。
子供のうちに矯正治療を行うメリットはありますが、特に年齢制限はなく、治療を受けてみたいと思われた時が矯正治療の開始時期です。
矯正治療に用いる装置を選べますので、目立たない装置で治療を進めていきたいとのご希望がございましたらご相談ください。
-
-
表側矯正(全体矯正・部分矯正)
表側の矯正は、矯正治療の中で最も代表的な治療法です。歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を付け、ワイヤーで一本ずつの歯をコントロールしていきます。どのような歯並びの方でも対応できるメリットがあります。
一般的には金属を含んだブラケット装置に銀色の針金を使用しますが、銀色の装置が目立つことが気になる場合は、透明な素材で作られたブラケットを装着し、白いワイヤーを使用することで、目立たないようにする方法もあります(※)。また、当院では金属アレルギーの方にも対応できる装置も用意しています。
(※)奥歯は金属色の装置になります
さらに表側の治療では部分的に歯並びを整えることも可能です。
部分矯正治療は全体的な治療と同じく歯を1本単位で動かす治療です。前歯が少しねじれているのが気になる、以前矯正治療を終了したが再びガタガタが気になるようになってきた等、気になる部分にのみ装置を付けて特定の歯を動かす治療法となります。
すべての方が適応となるわけではありませんので、治療適応についてはご相談ください。
-
-
マウスピース矯正
歯型から複数枚のマウスピースを作り、2~3週間毎に新しいマウスピースに付け替えることで歯を動かしていく治療法です。
ブラケットを用いた治療との最大の違いは、ご自身で装置を取り外せることです。装置に食べ物が引っかかることがなく、お食事に気を遣うこともなく、歯磨きも治療前と同じです。
また、マウスピースは透明で歯にフィットしているため、人前に出ても気付かれにくいです。金属アレルギーの方も安心して治療を受けて頂けます。
-
マウスピース型矯正装置による治療の一般的なリスク・副作用
インビザライン・システム(invisalign®)は、アメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された、オーダーメイドの患者さん自身が着脱可能な矯正装置(インビザラインアライナー)ならびに、これを用いた治療システムを指します。インビザラインアライナーはFDA(アメリカ食品医薬品局)の医療機器として認証を受けており、ISO取得済みの工場で製造されています。また、日本ではインビザラインアライナーの材質については薬事法上の許認可を取得しています。しかしながら、日本国内での臨床試験は行っておらず、日本国薬機法上の医療機器として許認可を得ていない装置であり、日本国歯科技工士法上の矯正装置にも該当しません。そのため、インビザラインアライナーを用いた治療は保険適用外の診療となり、まだ明らかになっていないリスクも存在する可能性があります。加えて、完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象にならないことがあります。
マウスピース矯正による治療の一般的なリスクや副作用
① 医師の指示通りの装着方法で1日20時間以上使用しないと、治療期間が長期化するばかりではなく目標とする治療結果を得られないことがあります。
② ご自身で取り外しができるため、きちんとした自己管理が必要になります。
③ 患者さんの状態によってはマウスピース矯正で治療できないことがあります。
④ 新しいアライナーに交換した際、一時的に歯の動く痛みが生じることがあります。また、発音がしにくいことがあります。
⑤ 歯肉・頬粘膜・口唇に製品による擦り傷ができることもあります。
⑥ お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
⑦ 飲食後歯磨きをしないまま装置を装着したり、装置を装着したまま飲食をすると、虫歯や歯周病を発症しやすくなります。
⑧ まれに歯根吸収や歯肉退縮、ブラックトライアングルを生じることがあります。
⑨ 歯ぎしりやくいしばりが強い方の場合、装置が壊れ度々装置の作り直しが必要となることがあります。
⑩ 歯の動き次第では治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
⑪ マウスピース型装置に加え、アタッチメントと言われる補助装置が必要になります。お口の状態によっては歯にボタンを装着しゴムを使用して頂くことがあります。
⑫ 歯の移動に伴い、一時的に咬みにくい状況が生じます。
⑬ 治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
⑭ 稀にアレルギー反応が発現する場合があります。
○ 入手経路 アメリカのアライン・テクノロジー社のグループ会社であるンビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
○ 諸外国における安全性等にかかわる情報 現在世界100カ国以上で提供され、これまでに世界で1,500万人を超える患者さんが治療を受けられています(2023年3月時点)。情報が不足しているため、インビザラインの諸外国における安全性等の情報は記載できておりませんが、今後重大なリスクや副作用が報告される可能性があります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性については一切責任を負いません。

-
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
① 矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがありますが、
一般的には数日間~1、2週間で慣れてきます。
② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
③ 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者
さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
④ 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくく
なるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、
お口の中を常に清潔に保ち、さらに、かかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。
また、歯が動くと隠れていたむし歯があることが判明することもあります。
⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
⑧ 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
⑨ 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの症状が生じることがあります。
⑩ 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。
⑪ 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
⑫ 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。
⑬ 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
⑭ 動的治療が終了し装置が外れた後に現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)や
むし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。
⑮ 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや、咬み合せ
の「後戻り」が生じる可能性があります。
⑯ あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。
⑰ 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢
や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。
⑱ 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。